ガラナ飲料とは、ガラナ([葡] Guaraná)の種子エキスを含む炭酸飲料の一種。
レモンなど果実系のフレーバーで着香し、カラメルで着色するもので、コーラ同様の色と甘酸味とをもつ。
アマゾン流域が原産地であるガラナは、先住民のマウエー族やムンズルクー族などのインディオにとって、古くから薬用品・滋養飲料として愛用されていた。これに目をつけたのがアンタルチカ社で、20世紀の初頭にガラナの種実特有の渋味と苦味を取り除くことに成功し、ガラナ飲料の生産に着手したのが始まりとされる。以来、ブラジルではコーラと並ぶ国民的なソフトドリンクで、現在でも多数のメーカーで製造・販売されている。
日本では1958年、全国清涼飲料協同組合連合会が開発したのが始まりとされ、特にコカ・コーラの製造が他の都府県に比べ遅かった北海道では、コーラ飲料より一足先に普及した。このため、大手飲料メーカーが全国展開を図る中でも、北海道においてはガラナ飲料は根強い人気を持っており、今なお、中小メーカーも含めて、北海道限定として販売している商品が数多くある。