Comunidad Autónoma de Galicia (カスティーリャ語) Comunidade Autónoma de Galicia (ガリシア語)
スペインを構成する17の自治州のうち、北西部に位置する自治州で4県から構成されている。州都はサンティアゴ・デ・コンポステーラ (Santiago de Compostela) で州最大の都市はビーゴ (Vigo)。
一年中多湿で冬場には雨が多い。海岸線が入り組んでおり多くの湾を形成している。「リアス(湾)式海岸」 という名称の由来となった地域。
ケルト系のガリシア人が住み、のんびりとした気質。ガリシア語 (Galego) とカスティーリャ語 (Castellano) が公用語。ガリシア語の話し手は凡そ20万人。都市部ではカスティーリャ語が一般に用いられている。
ガリシア人という独自民族が主体をなすが、カタルーニャ自治州やバスク自治州と異なり独立運動は起きていない。独裁者フランコを輩出した土地柄であり、住民の多数はエスパニョリスタ (スペイン主義者) である。
農林水産業が中心。プレステージュ号の重油流出事故により漁業に大打撃を負った。かつて、南米に多くの移民を送り込んだ地域であり、アルゼンチンなどではスペイン系の人々を指して 「ガジェゴ (Galego / Gallego)」と呼ぶ。
スペインとは異なった独自文化を形成している。ガイータと呼ばれる民族楽器はスコットランドのバグパイプと同系統のもので、ケルト的な音楽を奏でる。主食はじゃがいも。じゃがいもが伝来する前は堅果類を主食としていた。有名な料理にはエンパナーダがある。