17〜8年ほど前、広告代理店からの依頼で、地方自治体の文化施設整備・運営や文化関連プログラムのあり方に関する原稿を書いたことがあります。 人類が経験したことがない超高齢化社会が到来すれば、医療や社会福祉の分野で膨大な財政需要が発生する。人口の0.5%にも満たないクラシック音楽ファンのために本格的なコンサートホールを整備したとしても需要はないだろうし、よしんば使われたとしても演歌やポップスの興行がほとんどだろうから、これ以上つくるべきではない。また、貧弱なコレクションや史料しかないにもかかわらず、区市町村単位で美術館や博物館を設置することは、税金の無駄遣いに以外の何ものでもない。そんなお金がある…