とめどなく溢れ出す涙を止めようと、シンは服の袖で顔を拭う。 (綺麗な瞳に、傷がつかないかな?) フェルトが少し困ったような、それでいて微笑ましい光景を見守るような柔らかな笑顔で そっとシンに言葉をかける。 「あの、よかったらこれ使って」 ハンドバッグから差し出された、小さなハンドタオル。それを受け取り、慌てて涙でぬれた顔を拭う。 拭う隙間から、そっとバツが悪そうな瞳で刹那たちを見つめる。弱々しい声でつぶやいた。 「こんなに泣いたの、久しぶりだ。あーー、なんかすげぇ恥ずかしい」 フェルトの貸してくれたタオルで再び顔を隠しながら、シンは縮こまる。 恥ずかしいところを見られたからだろう。口調に年相応…