全ての新車の値段には、「ピカピカ代」が上乗せされている。 組まれた部品の全てが新品で、ピカピカに輝いている。それを味わえるのは新車を買った人だけの特権だ。 だから私はあまり新車を好まない。 逆説的な言い方だけれど、その理由はいたってシンプル。天邪鬼的な発想でもないと思う。 もちろんピカピカが嫌なわけじゃない。 ただ、買った時の綺麗さが100点満点で、乗れば乗るほどそれが目減りしていくような気がするからだ。 もちろん自分が付けた傷ならそれはそれで愛着も湧くってもんだけど、それでもやっぱり美しさの点数は下がっていく。思い入れと引き換えに。 その点、中古車はいい。 買った時点で、すでに100点満点で…