ハエの仲間。ハエ目キノコバエ科。
キノコバエ類は形態的にはカに類似しており、背胸部のせりだしと剛毛の生えた頑丈な脚が主な特徴である。分布は汎世界的で、全北区だけでなくニュージーランドやパタゴニアでも種数が多い。成虫の生態としては、昼間は木の切株の空洞や落ち葉の隙間に潜んでいるが、夕方になるとようやく活動を始める。冷涼で陰湿な環境を特に好む。視覚はあまり発達していないが、臭覚は非常に優れている。産卵基盤としてきのこを利用することがある。幼虫は食菌性の傾向があるが、比較的、広食性で腐敗した植物・朽木・樹皮を摂食することがある。