キハ2000形は、1954年に熊谷線(熊谷-妻沼間)用として東武鉄道が3両導入した液体式気動車です。 車体は全長16.5m、片側2扉で定員は109人(座席は62人)、前面は2枚窓の湘南スタイルで、側面窓は上段Hゴム固定の「バス窓」となっています。 車内はセミクロスシートで、運転席は開放的な半室構造となり、乗務員扉はありませんでした。エンジンは国鉄標準型のDMF-13(120ps/1,500rpm)を搭載し、液体変速機も国鉄標準のTC-2形で、連結運転時に複数車両を先頭車から一括して制御する総括制御が可能でした。 塗装は登場時はライトブルーとベージュのツートンでしたが、後にロイヤルベージュとイン…