秋田総合車両センター(旧・土崎工場)の側線に、長年にわたってひっそりと留置されていたクリームと朱色の国鉄気動車。一見すると往年の急行型車両そのものですが、前面の窓下に引かれた「2本の白いライン」が、この車両が特別な使命を帯びていることを無言で主張していました。 これこそが、秋田の新世代の運転士や車掌を育てるための動く教室、「キハ58形・キヤ28形 訓練車(盛アキ)」の姿です。 1. 🛑 職用車「ヤ」の形式を持つ、安全運行の動く教室 新幹線の最新技術や新型車両が次々と導入される裏側で、乗務員の異常時対応や操縦技術を維持・伝承するために、国鉄末期からJR初期にかけて全国の主要な車両基地に配備された…