昭和36年から登場した急行形気動車。
基本は本州中心のキハ58形で、冷房用電源を持ったキハ28形とペアを組むことが多い。
バリエーションとして、グリーン車は運転室なしの(一部例外あり)キロ28形。
その他、北海道用のキハ56形・キハ27形。
碓氷峠のアプト区間(現在は廃止)用に台車を変更したキハ57形・キハ26形。
勾配線区用に開発された大馬力エンジン搭載のキハ65形などがある。
国鉄時代の四国やJR化後の急行砂丘・つやまなどでは、半室グリーン車のキロハ28形なども登場した。
キハ58系は国鉄が全国に特急・急行網を展開するにあたって開発した。DMH17H型エンジンをキハ58は2基、キハ28は1基搭載している。
最盛期には気動車で最多数を誇ったが、現在では急行列車そのものがほとんどなくなってしまったため、地方線区での普通列車運用や臨時用に使用されている。しかし老朽化のためにJR東日本ではキハ110系を投入するなど、各地で淘汰が進んでいる。
キハ65形を運用していた急行だいせんが廃止された後は、本来の急行運用に就いているのはJR西日本の広島-三次間の急行みよし号だけとなっていたが、こちらも2007年6月30日をもって廃止されたため、現在定期急行運用はない。
また、国鉄時代から様々なカラーリングや改造車などのバリエーションが豊富。今は本来の国鉄急行色と言われる、クリーム色に朱色のカラーリングの方が少数になっている。しかしこの国鉄急行色は人気が高く、JR四国の松山運転所の1編成2両(キハ65+キハ58)とJR西日本の金沢総合運転所の1編成2両(キハ58+キハ28)とJR東日本の新津運輸区の1編成2両(キハ58+キハ28)とJR東日本の盛岡運転所の6両(全てキハ58)がリバイバルでこの色に塗り替えられている。元々の国鉄色を保持しているのは、JR西日本の鳥取から福井に貸し出されている2両と後藤総合車両所に保留されている数両だけ。
JR北海道(すべて廃車)
JR東日本
JR西日本
JR四国
JR九州