「暗がりのときめき」 【スライドプロジェクター カラーキャビンⅡ】モノ・コト編⑧ 世界最軽量の1眼レフカメラ(ペンタックスMX)が手に馴染むにつれ、行動範囲の狭さもあって、写真の出来映えが画一的なのが気になり始めた。そこで、目新しさを求めてリバーサルフィルムを併用するようになった。 ネガフィルムと違って露出がシビアで、価格も高いのが難点だが技術を磨くのにはいいと思った。さらに、プロジェクターを使って大写しで見ることができるのが最大の利点だ。今でこそ大画面で映像を観られることなど当たり前だが、当時のテレビはせいぜい19インチ。大画面となると、映画館のスクリーンしか思い浮かばない時代だった。 闇を…