はしご酒(Aくんのアトリエ) その六百と九十八 「キャリートレード?」 「ソレなりに安定感はあるが、突き抜けた商才めいたモノがないために全くもって生活が楽にならない、どころか、ジリジリと悪化の一途をもたらす、ウチの旦那、を、この際、とりあえず、信用し切れないトコロはあるものの、なんだか気が付けばカネ(金)を生み落としてくれるらしいお隣のご主人とトレード」 ん? 「そして、ある程度儲かったら元の鞘(サヤ)に、という手口。悲しいかな、その頃には、もう、元の鞘のウチの旦那はスッカリ弱り切ってしまっていたりするんだけどね」 んん? 「もちろん、邪道っちゃ~邪道なんだろうけれど、ま、このご時世、邪道もま…