日本の光学・精密・電子機器メーカー。Canon。
発音はキャノンだが表記はキヤノン。
社名は前身となった精機光学工業の創業者の一人、吉田五郎が観音教を信仰していたため、カメラの試作機に「KWANON」、製品第一号機に「ハンザキヤノン」の名を与えたことに由来する*1。
カメラと電子写真(コピー機)の技術を基礎に幅広いジャンルの製品を出し、多くの分野でトップクラスのシェアを得ている。
東証1部(主市場)、名証1部、札幌、福岡、証券コード7751。子会社の一部は独自に上場している。
セル生産(ベルトコンベアによる流れ作業をせず、少人数のチームにより製品を完成させるシステム)を採用、成功させていることでも知られる。
多くの工程や専門知識を持つ生産スタッフを認定する、キヤノンマイスター制度を導入し、効果を上げている。
キヤノンの「ヤ」の字は、何故大きいのでしょうか?
「ヤ」の字が大きく表記された「キヤノン」が生まれたのは、1947年に、社名を「精機光学工業株式会社」から「キヤノンカメラ株式会社」と変更したときでした。当時の登記簿や株主総会後に発表される営業報告書、朝日新聞に掲載した広告など、すべて「ヤ」が大きくなっています。
キヤノンロゴ | キヤノングローバル
では、なぜ「キャノン」ではなく「キヤノン」にしたかというと、全体の見た目の文字のバランスを考え、きれいに見えるようにしたからなのです。
「キャノン」では、「ャ」の上に空白が出来てしまい、穴が空いたように感じてしまうので、それを避けたのです。
*1:「観音」由来説は、現在は公式には否定されている。仏教圏以外の全世界で活動しているため。改名にあたってはcanonが「教典・規範」を意味することも意識している。