川原礫の小説『ソードアート・オンライン』の登場人物、主人公。アニメでの担当声優は松岡禎丞。
VRMMORPG《ソードアート・オンライン》に囚われた少年。「ベータテスター」と「チーター」を掛け合わせた「ビーター」と揶揄されながらも、アインクラッドの解放を目指すトッププレイヤー集団「攻略組」の一人として、最前線で戦い続けるソロプレイヤー。黒い髪に黒い瞳、さらに黒い服を好んで着用することから《黒の剣士》の別名を持つ。単独行動の多いキリトにとってクラインやエギルは数少ない理解者。アスナとは当初対立していたが、やがて互いに想いを通わせ、システム上の結婚を交わす。ヒースクリフの正体とその思惑を見抜き、デスゲームをクリアしたことで、二つ名の《黒の剣士》は英雄として広まるようになる。
本名は桐ヶ谷和人。ゲームとPC操作技術に長けた少年。《SAO》開始時で14歳、2年後のクリア時点で16歳。生まれて間もなく事故で両親を失い、母の妹夫婦である桐ヶ谷家の養子となる。桐ヶ谷直葉は1歳下の義妹(血縁上は従妹)。10歳の頃に自身の生い立ちを偶然知って以降、他人との距離感が狂い、いつしか仮想世界に安寧を求めるようになった。また、《SAO》の開発者である茅場晶彦に対して強い憧れを抱いていた。しかし、2年間のデスゲームで得た経験や、多くの出会いと別れを経て、成長を遂げていくことになる。
フェアリィ・ダンス編では、デスゲームを攻略して現実世界へと帰還。想い人でもあるアスナのもとに向かうが、アスナこと結城明日奈は目覚めず、デスゲームから帰還していなかった。エギルの情報を手掛かりに、アスナを救うべくVRMMORPG《アルヴヘイム・オンライン》にログインする。種族はスプリガン。シルフの少女リーファやシルフ・ケットシー連合軍の協力で、妖精王の妃ティターニアとして幽閉されていたアスナの下に辿り着き、彼女を捕えていた妖精王オベイロンこと須郷伸之を撃破。現実世界への帰還後、明日奈と正式に恋人同士となった。
ファントム・バレット編では、《死銃(デス・ガン)》事件の調査のため、VRMMORPG《ガンゲイル・オンライン》にダイブする。そこで出会ったシノンとの共闘を経て、《SAO》クリア後も残っていた禍根に一応の決着をつけるとともに、シノンこと朝田詩乃のトラウマの解消に尽力した。
マザーズ・ロザリオ編では、新生《ALO》でユウキとデュエルを行い敗北。その際に彼女の正体を見抜いていた。その後はアスナやユウキ達のボス戦挑戦を阻む他ギルドを退けるための助っ人として現れた。
ロックバンド「PIERROT」のボーカル。
1972年2月24日生まれ、魚座、A型。
1998年、シングル「クリア・スカイ」でPIERROTメジャーデビュー。
2005年、ソロデビュー。