こんにちは。 まずは、前回最後の方で少し話題にした「人生には立ち止まるときもある。しかし、それは決して悪いことではなく、次へのステップとなることもある」という件について、ひとつおもしろい例を挙げておきましょう。 日本におけるSF小説のパイオニアの一人である星新一さん(1926-1997)は、実は、星製薬というかなり大きな製薬会社の社長子息でした。父親である星一さん(1873-1951)は、1906(明治39)年に星製薬所を設立、1916(大正5)年に日本で最初のワクチン製造、販売を手掛けるなど積極的な経営を推し進め、会社規模を拡大していきました。そして、一さんが急逝した後、会社経営にはまったく…