キンポウゲとクマノミ (キンポウゲ科) キンポウゲは春になるとあぜ道や土手などに咲く黄色い5弁の花である。花弁に光沢があるため、光を浴びると反射して輝いて見える。まさに黄金色と呼ぶのにふさわしい花で、「金鳳花」と書く(鳳は鳳凰のような高貴さを表す)。キンポウゲは、根生葉(根元から生えている葉)が、馬の蹄(足型)に似ていることから、正式名称はウマノアシガタと言う(厳密にはキンポウゲとはウマノアシガタのうち八重咲きになった品種のことである)。漢名では「毛茛」(モウコン)と書くため、これで(きんぽうげ)または(うまのあしがた)とも読む。「茛」とは本来草烏頭(ソウウズ)の苗のことで、この草に形や毒性が…