田中芳樹の小説『アルスラーン戦記』の登場人物。
流浪の楽士を自称する美青年。女性の扱いに長けており、周りの女性たちをうっとりさせる「色事師」。飄々とした姿とは裏腹に、洞察力は鋭く、裏では計算を張り巡らせている策略家でもある。
剣や弓など武器の扱いに優れ、特に弓術は神業的な腕前を誇る。第一次アトロパテネ会戦でパルス王国軍が大敗し、王都エクバターナがルシタニア軍に包囲された際、ルシタニアの捕虜となり拷問を受けていた万騎長シャプールの「味方の矢で死にたい」との意を受け、遠い城壁の上から放った一矢で眉間を射抜いて射殺した。その後王都を抜け出し、ファランギースとの出会いを経て、なりゆきでアルスラーン陣営に加わることになる。