The Quick and the Dead
鬼才サム・ライミが挑んだ西部劇だが、主演が女ガンマンであるという変則性といい、画面から漂う雰囲気やA・シルヴェストリの音楽といい、どちらかというと“マカロニ・ウェスタン”の香りが色濃い。寂れた田舎町リデンプションは、年に一度の早撃ちトーナメントの開催を明日に控え俄に活気づいていた。町にやって来た女ガンマン、エレンも勢いからその戦いに参加することになるが、彼女には真の目的がある。トーナメントの開催者である悪名高き市長のヘロッドを見るエレンの瞳には復讐の炎が燃え上がっていた……。S・ストーン(共同製作も担当)、G・ハックマン、L・ディカプリオを始め、あたかも“格闘ゲーム”のようにクセのあるキャラクターが続々登場し繰り広げられるトーナメントを中心に、女ガンマンの復讐を描き、ライミ独特のカメラワークとマンガ的演出も健在。「バファロー大隊」や「プロフェッショナル」などでその特異な個性を発揮していたW・ストロード(マカロニ作品も多数あり)の遺作となり、この作品も彼に捧げられている。
<allcinema>
サム・ライミのマカロニ・ウェスタン調西部劇。アメリカ公開版はシャロン・ストーンとラッセル・クロウのセックスシーンは不要とされ、削除されている。
*1:Rated R for western violence.