ターンオーバー (ハルキ文庫) 作者:瞬一, 堂場 角川春樹事務所 Amazon 世間的には、警察モノの作家として広く知れ渡っているであろうと推察されるが、私の中では「スポーツ小説」の書き手としての印象が強い堂場瞬一氏のスポーツ短編小説集。 最初に読んだ堂場氏の作品が『チーム』であったか『二度目のノーサイド』だったかは、今となっては定かではないのだが、前者に関してはマラソンランナーが実際に走っている際の、さまざまな思惑が交錯する精神状態の描写の巧みさに新鮮な驚きを感じたし、後者に関しては、ちょうど私自身がラグビーの「現役」を引退したばかりだったので、自分の最高のパフォーマンスは望むべくもないが…