今から約1万3,000年前、アトランティスにトスが生まれた。トスはエジプトでトート神として崇められたエル・カンタラーの過去世の一つである。 トスは当時のアトランティス人に理神論を体系化して教えた。 「人間は心を開拓していけばいくらでも能力を発揮できる。そして、内在する叡智も開かれていく。」 また、トスは徳ある人を上に立てると効率的に運営できるとした徳治主義も唱えた。 しかし、トスは万能の天才であり知的な専門家であったために、理神論の体系化は結果的に知の方向へと偏ることにつながったのである。 聖クザーヌスの教えた理神論の愛と知の中道の教えは、この後に知の方向へと流れていったのである。 1万2,0…