阪神・淡路大震災で被災後、重機で解体されるビル。粉じんが舞う=1995年2月、神戸市兵庫区 1995年1月の阪神・淡路大震災の直後、瓦礫(がれき)撤去などの業務に携わった阪神間在住の男性(67)が、当時吸ったアスベスト(石綿)が原因で悪性胸膜中皮腫を発症したとして、神戸西労働基準監督署が労災認定していたことが21日、分かった。阪神・淡路の建物解体や復旧作業に携わった人で、労災や公務災害に認定された人は6人目。中皮腫の発症には石綿を吸い込んでから平均30~40年かかるとされ、被災地でこれから発症が本格化する恐れがある。専門家らは公的な対策の充実を訴える。 男性は尼崎市出身。自宅周辺は住宅街で、石…