第三の時効【電子書籍】[ 横山秀夫 ]価格: 660 円楽天で詳細を見る 短編集と警察小説の両方の先入観を打ち砕いた作品。短編なのにこれだけ厚みのある作品がまとまっているのに驚き、そして事件を追うのが主体の警察小説で、刑事たちの嫉妬や競争、焦りや苛立ちなどを生々しく、感情を隠すことなく描き出す迫力には圧倒された。 以下、各作品を簡単に紹介します。 【沈黙のアリバイ】 捜査一係 朽木泰正班長が主役 強盗殺人の被疑者が裁判で、自白を翻し容疑を否認する。取り調べで語らなかったアリバイを初めて主張し、担当取調官の落ち度が取り沙汰される中、朽木は被疑者の薄笑いを見て犯行を確信する。警察が不利となる緊迫し…