クラスター爆弾(集束爆弾)の別名。
親爆弾に多数の子爆弾が搭載され、投下後に子爆弾が分離し、広範囲に落下・爆発する。
第二次世界大戦時の都市爆撃に使用された集束焼夷弾やベトナム戦争で使用されて悪名を馳せたボール爆弾もその一種。
威力は比較的小さいが、軟目標(人員、車両、屋外施設など)に対する制圧力が高いため多用される。
子爆弾については(意図的・偶発的を問わず)不発率が比較的高く、爆撃後の復旧作業を妨害する役割も持つ。このため不発弾が残存し、戦闘終了後に民間人(特に、その危険を理解できない子供など)に与える被害が大きいことが問題視されるようになった。
このため対人地雷同様国際的に非人道的兵器とみなされ、「クラスター弾禁止会議オスロ宣言」採択の運動が2006年から展開。日本は会議には2007年5月リマ(ペルー)会議に参加したものの不支持。米中露イスラエルの4台軍事大国が不参加。特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)で2007年6月でクラスター弾規制の交渉に日米は参加を表明するものの、中露が拒否したため全会一致であるどう条約会議では交渉開始に至らず。2007年11月クラスター弾禁止会議(ウィーン)と平行してCCW交渉開始への勧告がなされたにとどまる。日本はクラスター弾を保持し2007年自衛隊幹部は国民の犠牲より侵略の防衛が重いと発言するが、6月政府は海岸線防衛のため低不発率・人口密集地域での使用禁止等の方針を別途明らかにした。国際的には、非難の的になっている。