マルクス・リキニウス・クラッスス。
共和制ローマ末期の政治家・将軍であり、当代随一の大富豪。私設消防団で儲けたことで有名。 ポンペイウス、カエサルとともに第一回三頭政治を行う。蓄財能力は抜群だったが、軍事的名声を獲得しようとパルティアと戦ってうっかり戦死。結果、三頭政治は終わり、カエサルとポンペイウスの直接対決への道が拓かれた。
概要 カッシウス・ディオ『ローマ史』37巻55-58章の日本語訳です。第一回三頭政治が結成され、国政を牛耳るカエサルたちの権謀術数をディオ独自の鋭い洞察と運命論的視点で描きます。高潔な政治家として述べられる小カトーとの対照が際立ちます。注釈と共に背景を紐解く、史料的価値の高い重要テキストです。 « 前の記事へ 目次へ戻る 次の記事へ »
「ローマの歴史」(I・モンタネッリ著 藤沢道郎訳)によれば ガイウス・ユリウス・カエサル は、 完全無欠の俗人 癇癪持ちで時々てんかんの発作を起こす 若禿(わかはげ) 長身、肥満、色白、眼は黒くてよく光る(スヴェト二ウスによれば…) やせすぎで中背(プルタルコスによれば…) 長い軍人生活で身体を鍛え上げた。 若い頃から馬術にすぐれ、両手を後に組んで早駆けさせることができた。 だが兵士の先頭に立ってよく歩きもした。 戦車で眠り、粗食に甘んじ、血はいつも冷たく、頭脳は冴えていた。 美男子ではない。 禿げ上がった頭は少々巨大すぎ、えらが張り、口はへの字に曲がっていて、両側に まっすぐな二本の深い縦じ…