マルクス・リキニウス・クラッスス。
共和制ローマ末期の政治家・将軍であり、当代随一の大富豪。私設消防団で儲けたことで有名。 ポンペイウス、カエサルとともに第一回三頭政治を行う。蓄財能力は抜群だったが、軍事的名声を獲得しようとパルティアと戦ってうっかり戦死。結果、三頭政治は終わり、カエサルとポンペイウスの直接対決への道が拓かれた。
「ローマの歴史」(I・モンタネッリ著 藤沢道郎訳)によれば ガイウス・ユリウス・カエサル は、 完全無欠の俗人 癇癪持ちで時々てんかんの発作を起こす 若禿(わかはげ) 長身、肥満、色白、眼は黒くてよく光る(スヴェト二ウスによれば…) やせすぎで中背(プルタルコスによれば…) 長い軍人生活で身体を鍛え上げた。 若い頃から馬術にすぐれ、両手を後に組んで早駆けさせることができた。 だが兵士の先頭に立ってよく歩きもした。 戦車で眠り、粗食に甘んじ、血はいつも冷たく、頭脳は冴えていた。 美男子ではない。 禿げ上がった頭は少々巨大すぎ、えらが張り、口はへの字に曲がっていて、両側に まっすぐな二本の深い縦じ…