魂が揺さぶられる。ほどの体験は、例えば100本の映画を観たとしても、ほんの数本だ。けれど、ケン・ローチの映画には、高い確率でそれがある。善良なる人々が虐げられることへの慈しみと強い怒り。一度は引退を決意した83歳の監督が、こんなにも「攻め」の映画を撮るなんて! 不条理に立ち向かい、声を挙げ、映画を信じるチカラ。この敬愛の念はどんな言葉を尽くしても足りない。 映画『家族を想うとき』公式サイト