「お母さん、クリスマスの飾り付け、しないの?」 クリスマスが近付いてきたある日、息子に聞かれた。 当時小学5年生だった息子は、まだサンタクロースを信じていた。 インテリア好きな私は、息子が生まれてからというもの、毎年11月の半ばを過ぎると、さまざまなクリスマス飾りで、家の中も外も華やかに彩るのが愉しみの1つだった。 玄関脇のシンボルツリーに施す電飾などは、近所の人に、 「毎年綺麗ですね。前を通るのが愉しみですよ」 と声をかけてもらえる程だった。 しかし、Rと出逢ってからというもの、夫と暮らす空間を美しくしようという気力が、全く湧かなくなった。 むしろ、夫が食べた後の食卓や、無神経に使った後のト…