サクラソウ科サクラソウ属の植物。九輪草。Primula japonica。
原産地は日本で、北海道から本州、四国の山間部に分布する多年草で、サクラソウのひとつ。山野のせせらぎや渓谷の湿地に自生する。開花期になると花茎を伸ばし、花茎を中心に円状に階層状になった花を咲かせる。通常は濃い紅紫色だが、ピンクや白なども確認されている。名称は花の咲き方が仏閣の屋根の「九輪」に似ていることから。
兵庫県の絶滅のおそれのある種をまとめた「レッドデータブック」では、絶滅の危機が増大しており生息環境の保全が必用とされる「Bランク」に指定されている。
草丈は30cm〜90cm。開花期は4月〜6月。