『トヨトミの野望 小説・巨大自動車企業』(梶山三郎,小学館,2019年10月4日)を読了。 社内では変人扱いで,「葬式好きの武田」と揶揄されたが,親しい知人にはこう明かしている。 「葬式の時間は会社のデスクに座っているよりずっと有意義。いろんな人間と知り合いになれるし,わざわざ来てくれた,ということで親しく会話もできる。葬式に勝る人脈構築の場はない」(位置 No. 416) 葬式は人脈構築の場である,というのは初めて聞いた。 「トヨトミの敵はトヨトミです。わたしが社長に就任する以上,お公家集団のぬるま湯は許しません。社員諸君はなにも変えないことがもっとも悪いと気づいてほしい。現状維持はイコール…