Paul Krugman 経済学者。1953年、ニューヨーク郊外のアルバニーに生まれる。 1977年にイエール大学で助教授となった後、スタンフォード大学教授、マサチューセッツ工科大学教授を歴任し、現在はプリンストン大学で教鞭をとる。 貿易理論や為替理論などの国際経済の分野で名を馳せ、近年では日本へのインフレ期待による景気回復策の提言などでも有名となった。 一般向けの経済解説書も多数執筆しており、その分かり易さには定評がある。
2008年、ノーベル経済学賞を受賞。
先日、このブログでニューヨーク市長選で台湾系のアンドリュー・ヤンが21人の候補の中で世論調査のトップを走っていることを書きました。ただ、アンドリュー・ヤンの実業家ひいては経営者としての実力がどの程度あるのか、といったことや政治・行政経験がないことなどが不安の材料ともされていました。 昨日付けのニューヨークタイムでは経済学者でコラム欄を持っているポール・クルーグマンがアンドリュー・ヤンの経済政策の目玉である大人一人当たり毎月1000ドルのベーシックインカムを批判しています。 Andrew Yang Hasn’t Done the Math コラムのタイトルがこれで、つまりヤン候補のベーシックイン…
nprはアラバマ州で先日行われたアマゾン倉庫内の労働者が労組を結成するかどうかの労働者の投票で否決されたことを報じました。Amazonの労働者については過去に様々な労働環境の悪さが報じられたこともありましたが、労組結成はなぜ否決されたのか。1798票が労組結成に反対で、賛成は738票にとどまりました。 www.npr.org まずは給与がすでに最低賃金が時給15ドルに達していることです。最低賃金の15ドルはバイデン大統領が法制化を議会で否決されたばかりです。Amazonは国の政策に先行して最低賃金の15ドル以上を達成したということが何と言っても大きいようです。さらにAmazonは健康保険なども…
ポール・クルーグマンは自由貿易を信奉する経済学者で、自由貿易の根拠となる比較優位論の研究で知られているとされます。であると同時に支持政党が民主党であることも公言して、ニューヨークタイムズのコラムでも共和党の政策批判をしばしば行ってきました。「America needs to empower workers again」(アメリカはもう一度、労働者に力を与える必要がある)と題した今月のコラムではAmazonの倉庫で起きている労働争議をネタに、サービス産業の労働組合運動の強化が必要であると語っています。 https://www.nytimes.com/2021/04/12/opinion/us-u…
[ 本日のお薦めMMT関連本 | 2021年04月13日号 | #MMT現代貨幣理論入門 3672円 | L・ランダル・レイ (著) LarryRandallWray / 中野剛志 / 松尾匡 #MMT #現代貨幣理論 +レイ教授動画付 他 | www.youtube.com ja.wikipedia.org 商品の説明 内容紹介 第一人者による「バイブル」、待望の邦訳!アメリカで大論争、国会でも議論白熱。いち早く日本に紹介した中野剛志氏と、「反緊縮の旗手」松尾匡氏によるダブル解説。貨幣観を一新!MMTは、イデオロギーでもなく、願望でもなく、現実なのである。【MMT(現代貨幣理論)の特徴】●日…
なぜかポール・クルーグマンの動画がやたらとおススメに上がってくるのだが(´_ゝ`)YouTubeのアルゴリズムもたまに良く分からんね。 エリック・ワインスタインの動画視てたからかな。 でもせっかくなのでローレンス・サマーズと話してるやつをちょっと視てみた(´_ゝ`)英語が聞き取りやすい。 あとスティグリッツと対談してるのも見てみた。スティグリッツの英語も聞き取りやすい。 講演慣れしてるからかな。 だけど日本の教授先生の話って聞き取りにくいよね(´_ゝ`) それにしても洋書とかで気になった人の名前入れれば、本人が話してる動画がすぐに視れるというのもスゴイ時代だわ。 んで日本語と違って、英語の自動…
大予言「財政危機」 大予言「財政危機」 腐敗した時代、劣化する日本 「1999年7月、空から恐怖の大王が降ってくる」としたのは、ノストラダムスの大予言。当然、当時は何も起きていない。検証された結果、翻訳者の恣意的であり間違いだという。実はこれと同様のことが経済界隈で起き続けている。どういうことだろうか。 ハイパーインフレが2020年に起きると予想していた、日本維新の会所属の某経済評論家。そして、財政破綻詐欺師と言っても過言ではない某慶応の経済学者。この両者は最近そのように言い始めたのではなく、随分前から予測しては外して来たのだ。ところが、現実は彼らの言動の全てを拒否した。しかし、彼らの言動は増…
紀元二〇〇〇年 三十三年後の世界作者:ハーマン・カーン,アンソニー・ウィーナー発売日: 1968/05/01メディア: 単行本 先日訳したクルーグマンの未来予測記事では、ハーマン・カーン『紀元2000年』がボケ役に使われていた。全然当たっていない、といって。 cruel.org いや、必ずしもそういうわけではない。正直いって、このクルーグマンの文章はかなり支離滅裂感のある書き殴りだ。カーンは経済学者じゃない。そして実際、このカーンの本の予測はかなり当たっている。それはクルーグマンも認めているのだ。 そして実は、かなりいい成績を挙げている。きわめて可能性が高い中には、実際に起きた多くの技術的な大…
断言 読むべき本・ダメな本―新教養主義書評集成・経済社会編 (ele-king books) 作者:山形 浩生 発売日: 2020/01/22 メディア: 単行本(ソフトカバー) 図書館で借りて読了。書評の対象となっている本は古いものが多いが、明快簡潔に遠慮なく書いてくれているおかげで、対象の本を読まなくても済んでしまうんじゃなかろうか。実際ピケティなんかは我々一般人は現物読まないで解説で十分だろうし。 クルーグマンの早い時期からの日本への紹介は、山形さんの大きな功績なんでしょうね。 そうは言っても、「これは面白そう!」と現物を是非読んでみたくなるものも、もちろんありますよ(一番はp.426の…
ちょうどリドレー『人妻とイノベーション』を読んでいるところで、なかなかおもしろい。 人類とイノベーション:世界は「自由」と「失敗」で進化する作者:マット・リドレー発売日: 2021/03/05メディア: 単行本 これについては、またきちんと書く機会もあるだろうけれど、ピンカー、ロンボルグ、ファクトフルネスの人、その他、自由と理性と進歩の可能性を重視する論者としてだんだん勢力を増しつつある一群の一人として、基本的にぼくのものの見方とほぼいっしょではある。 さてそのリドレーがときどきネタに持ち出すのが、だれあろう、ポール・クルーグマン。インターネットなんか大したことないよ、という話を彼がしたのをし…
[ 本日のお薦めMMT関連本 | amazonベストセラー第9位 - カテゴリ マクロ経済学 | 2021年03月31日号 | #MMT現代貨幣理論入門 3672円 | L・ランダル・レイ (著) LarryRandallWray / 中野剛志 / 松尾匡 #MMT #現代貨幣理論 +レイ教授動画付 他 | www.youtube.com ja.wikipedia.org 商品の説明 内容紹介 第一人者による「バイブル」、待望の邦訳!アメリカで大論争、国会でも議論白熱。いち早く日本に紹介した中野剛志氏と、「反緊縮の旗手」松尾匡氏によるダブル解説。貨幣観を一新!MMTは、イデオロギーでもなく、願…
テーマ 既に分かっていること 知りたいこと 調べ方 分かったこと さらに知りたいこと 調べ方 活用方法 備忘・キーワード 参考 テーマ ・国際金融論における、外国為替に関する論点の再整理。 既に分かっていること ・論点として、「為替相場の決定要因」「国際収支」「為替相場制度」「国際通貨体制の変遷(含む、欧州通貨統合)」などが挙げられる。 知りたいこと ・上記論点の中でも、「物価と為替レートの関係」はどのように整理されるのか。 ・仮説としては、そもそも物価が抑えられる局面というのは、引締め的な金融政策が行われるとき。金利上昇に伴って物価が抑え込まれるという理解で良いか。 調べ方 ・①コアテキスト…
テーマ 既に分かっていること 知りたいこと 調べ方 分かったこと さらに知りたいこと 調べ方 活用方法 備忘・キーワード 参考:国際金融論・目次マトリクス テーマ ・「国際金融論」の教科書で目次マトリクスづくり 既に分かっていること ・金融政策に関する最低限の知識。 知りたいこと ・マクロ政策と為替の関係について、概観を知りたい。どんな論点があるか、整理したい。 調べ方 ・書店で目についた国際金融論の教科書(ないしは教科書的テキスト)について、目次マトリクス作成。・目次の探索には、webcat plus minus のほか、honya club databaseを活用。・http://webc…
バイデンプランを巡る経済学者の論争(cf. ここ)についてノアピニオン氏がブログエントリを書いたところ(邦訳)、クルーグマンがツイッターで以下のように異論を唱えた*1。 So actually I think Noah, unusually, has this mostly wrong. These macro wars are very different from those of 2011; the debates are about numbers, not principles — basically because the big conceptual issues were se…
米国 圧倒的な経済政策 米国 圧倒的な経済政策 学ばない日本の経済学者、政治家 現実を見ることの出来ない主流派経済学者。財政赤字を気にするあまり、国民から税を徴収することに重きを置くようになってしまった。弱い部分は補強する、弱者は救う、これは原則的に正しいと思うだろう。ところが、企業を淘汰したり、給付をためらったりしている日本政府は明らかに不自然だ。一部経済学者からして増税を言い出していることからも、彼らは現実を見ていない証左ではないか。 アメリカでは主流派経済学者であるクルーグマンは必要なだけ財政支出を行うとサマーズに対して言い切っており、この経済学者である両者は財政赤字を気にするようなこと…
×2732 翼のような胸びれ持つ「イーグルシャーク」 太古の新種ザメ発見 写真2枚 国際ニュース:AFPBB News ×131 [タイトルが取得できませんでした] ×124 「首から下げるだけで除菌」根拠なし 販売元に措置命令 [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル ×57 木星の成層圏に時速1450キロのジェット気流 初観測 EOS 写真2枚 国際ニュース:AFPBB News ×37 より効果的で持続的な金融緩和を実施していくための点検 より効果的で持続的な金融緩和:政策面での対応 ×22 パリ首都圏で変異株猛威、外出禁止に 1日4万人弱感染 [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル …