今日は、クループ症候群 (仮性クループ)について解説していきたいと思います。 クループとは、ウイルス感染 (パラインフルエンザウイルス, RSウイルス, インフルエンザウイルス, アデノウイルスなど)により、声門下の気道粘膜・組織が炎症を起こし、むくんだ状態です。 主に、3歳以下の児が、カゼ症状から1~2日かけて比較的ゆっくり発症します 国立がん研究センターHPより改変し引用 症状としては、犬吠様咳嗽という「ケンケン」という甲高い咳が特徴です。オットセイの鳴くような咳と表現されることもあります。診察室の中にいても、クループの子が来院したな、ということが分かります。その他、吸気性喘鳴(息を吸った…