ブギーナイツ、マグノリア、パンチドランク・ラブ、ゼア・ウィル・ビー・ブラッド、ザ・マスター。泣く子も黙るフィルモグラフィー。天才と呼べる数少ない映画監督のひとり、ポール・トーマス・アンダーソンが描く1970年代のアメリカ、青春グラフィティ、ラブロマンス、そのすべてが圧巻のクオリティだった。そして、極私的に史上最強の俳優フィリップ・シーモア・ホフマンの息子クーパー・ホフマンのデビュー作。これは何度見てもすごそう。神は細部に宿っている。 ポール・トーマス・アンダーソン監督最新作『リコリス・ピザ』