南太平洋にあるマリアナ諸島の南端にある島。
もとはスペイン領、現アメリカ領。
日本人観光客が多く、観光業がさかんなほか、アメリカの空軍基地がある。
1521年3月6日、世界一周の探検家マゼランがウマタックに上陸したはじめてのヨーロッパ人と言われており、それからヨーロッパ世界に知られるようになった。
1565年にはスペインのミゲール・ロペズ・デ・レガッピがスペインによる領有を宣言し、それ以後スペイン領となり、スペイン貿易船の中継地として栄えた。スペイン統治下にあった250年の間、グアムはスペイン文化の大きな影響を受け、現在も独特の伝統文化、生活習慣に根付いている。
1899年、グアムとフィリピンは米西戦争によってアメリカの領土となった。
1941年12月10日、日本海軍陸戦隊がグアムに上陸し、占領。反攻に転じた米軍は1944年7月21日に上陸し、激戦の末、8月10日までに再占領を完了した。以後終戦まで空軍の拠点となり、日本本土への爆撃等に使用された。ただし残存日本兵によるゲリラ攻撃は終戦まで続いた。この時ジャングルに潜んだ日本陸軍の横井庄一伍長は、1972年まで発見されなかった。
戦後は1946年5月30日に軍政が復活し、1950年にアメリカ大統領トルーマンによってアメリカの自治属領(準州)と定められた。