グザヴィエ・ボーヴォワ監督作。1996年のアルジェ、「ティビリヌの修道士殺害事件」を題材とする。テロに巻込まれ殉死する未来を覚悟して修道院に留まるのか、或いは去るのか。修道士たちが決断に至る過程を描く。カンヌでグランプリを受賞。 殉教した7名の修道士はベネディクタンの伝統を引継ぐトラピスト会の所属。正式名に"Strictioris Observantiae"とあるように、トラピストは世俗と距離を置き、厳律の下で瞑想的修道生活を送ることで知られている。しかし映画を観て、修道士が村に出て人々と交わることもあるのかと、意外に思った。 修道院長であったドン・クリスチャン・ド・シェルジェは軍事貴族の出。…