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グラムシ

(一般)
ぐらむし

 アントニオ・グラムシ
 1891-1937
 イタリアのマルクス主義哲学者。イタリア共産党の初代中央委員会のメンバーの一人。ファシスト政権により1926年に投獄され、1929年に執筆を許され、文化的ヘゲモニー、知識人の役割、教育、マルクス主義の哲学、実行、政治、市民社会などについて書き記した。そのうち33冊が1937年彼の死後、義理の妹の手によりもちだされ、獄中ノートとして出版された。
 陣地戦の理論やヘゲモニー論などをとなえた。
 日本の左翼ではその影響を受けた思想が構造改革派を形成した。

 「イリイッチ(レーニン)は、1917年に東方で成功裡に適用された機動戦から、西方で唯一可能であった陣地戦への転換が必要だったことを理解していたように思われる。……東方では国家がすべてであり、市民社会は原初的でゼラチン状であった。西方では国家と市民社会のあいに適正な関係があって、国家の動揺にさいしては、たちまち強固な市民社会が姿を現した。」

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