2012年はおかしな年でした。なにせグリム童話の「白雪姫」を元にした映画が、2本も公開されたんですから(B級でもう1本あったらしい)。1本は白雪姫がクリステン・スチュアートで、継母のシャーリーズ・セロン様とガチンコ対決する『スノーホワイト』。もう1本は白雪姫がリリー・コリンズで、継母がジュリア・ロバーツの『白雪姫と鏡の女王』。こちらはなんと言っても、監督がインド産の鬼才ターセム・シンなので、とにかくビジュアルが素晴らしかった。そして両方に共通しているのは、女性陣が自立していて逞しく、王子含め男性陣は添え物、というところ。この辺、時代の変化を感じます。受け身のプリンセスは、用なしになりました。 …