(別名)悲嘆ケア
子どもだけでなく、配偶者、親、友人など大切な人を亡くし、大きな悲嘆(グリーフ)に襲われている人に対するサポートのこと。
死別で起きる悲嘆の反応には怒り、事実の否認、後悔や自責の念などがあり、時には不眠や食欲不振といった体の不調に出ることもある。 グリーフケアでは、対象者が事実を受け入れ、環境の変化に適応するプロセスを支援する。医療従事者や心理士などの専門家のほか、自助グループも担い手になる。 1960年代に米国で始まったとされ、英国やドイツなどでも広く浸透している。
おはようございます、 相談室escort管理人の池田です。 死別の経験はこれまで経験したことの中でも 本当に辛く悲しいことです。 この悲しみや苦しみがいつまで続くかもわかりません。 そんな悲嘆の真っ只中にいるとき何か気晴らしになることをしても なくなるわけではありません。 それは死別の前には戻れないからだと思っています。 悲嘆の症状は悲しみ、苦しみ、怒り、無力感・・・ いろいろありますが、 大切なのはそういった悲嘆の反応を知っておくことかな、と思います。 そして本当に辛い作業ですが、死別と向き合う時期が必要です。 死別をなかったことにはできず、 そのことも含めて新たに再出発するしかありません。…
一条真也です。5日の15時から、わたしは「ふくおか経済」の取材を受けました。いつもわが社の記事を書いてくれる金子大介さんが来社され、恒例の年末インタビューが行われました。 本日の取材のようす 最初に、「今年を振り返って、いかがですか?」との質問がありました。わたしは、「今年で、わが社は創立57周年になりますが、過去最高の業績で終わることができそうです。コロナ禍のときは冠婚葬祭業の未来について不安もありましたが、人が集まって儀式を行うという営みは不滅であることを確認しました」と述べました。わたしは、儀式を行うことと相互扶助は、人間の本能だと考えています。この本能がなければ、人類はとうの昔に滅亡し…
おはようございます、 相談室escort管理人の池田です。 悲嘆の症状に「麻痺」があります。 身体の運動麻痺、感覚の麻痺、感情の麻痺。 特に死別直後は感情の麻痺が起こっていることが多い。 例えば葬儀で涙も見せず全く悲しくない、と感じる人もいます。 これは対処できないほどの出来事だったから起こっている反応です。 動けないなどの身体の麻痺は自他ともにわかりやすいですが、 感情の麻痺はなぜこんなことが起こっているのか 本人も周囲にもわかりづらいものです。 「こんな悲しいことがあったのに泣きもせず、悲しくもない自分は なんて冷酷な人間なんだ」 「泣けない自分は普通じゃない」 周囲からは 「あの人は強い…
一条真也です。東京に来ています。29日の午後から、わたしは神田駿河台にある弘文堂を訪問しました。弘文堂といえば、一条本の中でも最大の大著(600ページ!)である『儀式論』の版元です。ここを訪れたのは、ブログ「弘文堂訪問」で紹介した2016年7月29日以来なので、じつに7年半ぶりになります。 7年半ぶりに弘文堂を訪問 弘文堂の看板(内藤湖南書)の前で わたしがなぜ弘文堂を訪れたのかというと、ここで宗教学者で東京大学名誉教授の島薗進先生と対談させていただくからです。テーマは「死生観」「宗教」「儀礼」「グリーフケア」「コンパッション」の5つです。島薗先生といえば、日本を代表する宗教学者であり、死生学…
今月はじめ父が息を引きとりました。 入院から一週間足らず 風邪をこじらせたのかな?と軽く考えていたのですが 入院した時には既に肺は真っ白で、心不全も起こしていた 血栓も出来ているのではないかとの所見で 残りの命はわずかな状態だったよう。 面会禁止の中、短時間だけ会うことが許され お別れの言葉を伝えようかと思ったけれど 父との最期の会話は 「また来るからね」と手を振り合った 平均寿命はなんとか越したし なんとなく予期していたこと けれど、どんな亡くなり方をしても 遺された者は後悔が残る 周囲の父に対するイメージが 私の中のイメージとあまりに違いすぎて 母にだけモラハラ夫だったのか? その影響を多…
年内のご予約は満了となりました。ありがとうございました。 * 新年1月のご予約は12月8日頃より受付開始予定です。今暫くお待ちくださいますようお願い致します。 * 年末年始は12/30より1/7まで休業させていただきます。宜しくお願い致します。 LINK ⬇️ リンク ⬇️ LINK ⬇️ リンク 🌟瞑想会:毎週土曜 9AM 🌟ヒーリングサービス:毎週木曜 8PM 🌟インスタグラムhttps://www.instagram.com/medium_terri_gratia 🌟LINE@ https://lin.ee/POOJ5N1 🌟定期配信中 3人のミディアム - YouTube 🌟定期配信中…
のんべんだらりと日常を過ごしているので私は無知である。そんな私が1ヶ月間、通信教育をしていた。朝、30分いつもより早起きをしてその時間を学習に当てていた。朝活、という便利な言葉があるので、朝活してた。朝活という言葉を作った人は一体、誰なのだろう。私のように朝にしか、自分だけの時間がなかったのだろう。朝活という言葉ができる前も、自分だけの時間が欲しい人は朝活していたのに、「朝活」という言葉ができてからというもの、パパッと意味が通じるのだからエライコッチャ。 私にとって早朝の時間帯は誰にも邪魔されない自分だけのために使える時間だ。同居人もグースカ寝ているし、犬も起きてこない。なんの通信教育かといえ…
一条真也です。10月2日、ジャニーズ事務所は、都内で今後の会社運営に関する会見を行いました。東山紀之新社長は、故・ジャニー喜多川氏による性加害問題を受け、ジャニーズ事務所の名称を「SMILE-UP.」(スマイルアップ)に変更すると発表しました。 ヤフーニュースより 東山新社長は「現在のジャニーズ事務所ですが被害に遭われ今もなお苦しんでいらっしゃる方への保証業務のみを行っていくこととします。被害保障の受付窓口として9月13日付で3名の弁護士から構成される被害者救済委員会を設置いたしました。9月30日までにこちらの委員会には478人の方の申し出があったとご連絡をいただいております。そのうち被害を申…
おはようございます、 相談室escort管理人の池田です。 大切な人をうしなうと、悲しい・寂しいという感情が 出てくるのは理解できると思います。 もちろん 感情は人によってさまざまで、同じ事柄でも捉え方によって 本当に違います。 愛する人がどのように亡くなったのかは、遺族にとって重要な 意味を持ちます。 いわゆる「死別時の状況」です。 パークスは、突然で予期せぬ死、複数者の死、暴力による死、 人為的な死は長期間に渡って精神的悪影響を及ぼすとしています。 つまり 犯罪、事故、災害、自死などの死別のように 「突然で暴力的」な場合、精神健康に大きな悪影響を 与えるとされています。 大切な人を亡くした…
おはようございます、 相談室escort管理人の池田です。 本日は複雑な悲嘆を発見する手がかりをお伝えしたいと 思います。 J.Wウォーデンの 『グリーフカウンセリングー悲しみを癒すためのハンドブック』 には以下のように記されています。 ① 悲嘆が現在まで解決されていない 死別から数年を経過していても泣きたくなる気持ちが絶えず生じ、 悲嘆の感情に変化が見られない場合が当てはまります。 例えば「記念日反応」は誰しも現れますが、年数を経過しても全く 和らぐことがない場合などです。 ② ささいな出来事に過剰な悲嘆が生じる 自分が経験した死別とよく似た体験、例えば亡くなった人の年齢や性別、 死別内容な…
亡くなった旦那さまからのメッセージ(ミディアムシップ・亡くなった存在との交信)リーディングを受けられた感想をいただきました。 亡くなる時のことや最期の言葉の続き、心に響くメッセージ、私が喜ぶプレゼント…愛をとても感じ、とても感動しました! Tomoちゃんさん 先日はありがとうございました。 悲しみと苦しみが凄まじく、1日でも早く最愛の主人の言葉を聞きたいという一心で申し込みました。亡くなる時も、苦しくなくてとても楽だったこと、キラキラした光に導かれていったこと、いつも傍にいることを忘れないで欲しいということ、そして、主人が最後に言った言葉の続きも伝えていただいて、とても感動しました。メッセージ…
一条真也です。東京に来ています。6日の午後、銀座でいくつかの打ち合わせをした後、夜はヒューマントラストシネマ有楽町でフランス映画「ショータイム!」を観ました。コメディ要素の強いヒューマンドラマです。実話に基づいているそうですが、たいへん面白かったです。なお、この記事は、今年150本目の映画レビューとなります。 ヒューマントラストシネマ有楽町の公式サイトには、この映画について以下のように書かれています。「祖父が始め父から受け継いだ農場を守るため田舎の農場にキャバレーを開いた農夫の奇想天外なサクセスストーリー3代続いていた農場を自分の代で終わらせられない。民事裁判所の判事から与えられた猶予はたった…
一条真也です。12月5日、「北國新聞」の朝刊に東京大学名誉教授の島薗進先生とわたしの顔写真が出ました。というのも、グリーフケアの自助グループである「月あかりの会」の北陸版が立ち上がることになり、その発会式&トークショー&映画上映会の広告が掲載されたのです。 「北國新聞」2023年12月5日朝刊 広告は「『わたし』から『わたしたち』へ」「月あかりの会―ご遺族の会―」「喜びも悲しみも、ともに分かち合う社会へ」として、以下のように書かれています。「わたしたちの人生とは喪失の連続であり、それによって多くの悲嘆(グリーフ)が生まれます。『グリーフケア』とはさまざまな喪失と決別を経験した人が、失った(ひと…
おはようございます、 相談室escort管理人の池田です。 これまで心理学、社会学、精神医学の分野でグリーフの 治療実践や調査結果が行われてきました。 その中で 「悲嘆の回復には残された遺族が死別の苦しみに向き合い、 考え抜くことが重要」 とされています。 言い換えると 悲嘆はただ時間だけが経過しても気持ちを癒すのではない、 ともいえます。 人は何かつらいことがあると 「日にち薬」と言って時間が解決してくれる、とこれまでの経験で 理解しています。 しかし悲嘆はそうではないといわれています。 時間だけでは回復しないということはどういうことでしょうか。 話すこと、書くこと、描くこと・・・ 自分に合…
2023年12月10日号(通巻777号) 表紙:『王国』(1973)と『王国(あるいはその家について)』(2018) 『王国』 12/7(木)19:15 下高井戸シネマ http://www.shimotakaidocinema.com/schedule/tokusyu/toku-2.html 『王国(あるいはその家について)』12/9(土)から ポレポレ東中野 https://www.domains-movie.com/
一条真也です。12月1日は話題の映画の公開ラッシュでした。ブログ「『グリーフケアの時代に』開幕!」で紹介した、わたしも出演したドキュメンタリー映画の他、観たい映画が同時多発で公開。その中の1本である「エクソシスト 信じる者」を小倉コロナシネマワールドで観ました。楽しみにしていた作品でしたが、想定外の駄作でしたね。 ヤフーの「解説」には、「『ハロウィン』シリーズなどのデヴィッド・ゴードン・グリーンが監督などを手掛けたホラー。行方不明になった二人の少女が何も覚えていない状態で戻り、その直後から周囲にこれまでにない恐怖が降りかかる。『ライフ・ウィズ・ミュージック』などのレスリー・オドム・Jr、『コン…
◎新作ロードショー 朝がくるとむなしくなる 《12月1日(金)から 東京 渋谷シネクイントほかで公開》 会社を辞め、アルバイトとして働く24歳の女性。仕事先で中学の同級生と再会したことから、空しかった日常が動き始める。(2022年 日本 監督/石橋夕帆) アダミアニ 祈りの谷 《12月1日(金)から 東京 YEBISU GARDEN CINEMAほかで公開》 東ジョージアの山岳地帯に暮らす、イスラム教徒のチェチェン系ジョージア人たち。「テロリストの巣窟」を呼ばれた故郷を復興させようとする人々の記録。(2021年 日本=オランダ 監督/竹岡寛俊) グリーフケアの時代に 《12月1日(金)から 東…
一条真也です。ついに、12月になりました。今年も残るところ1ヵ月です。2日の午前8時45分から、わが社が誇る儀式の殿堂である小倉紫雲閣の大ホールにおいて、サンレー本社総合朝礼を行いました。 12月度総合朝礼前のようす 最初は、もちろん一同礼! 社歌斉唱のようす マスク姿で登壇しました 一応、コロナ感染やインフルエンザ感染への警戒を緩めずに、全員マスク姿で社歌を歌いました。社長訓示の時間となり、わたしがレッドの不織布マスク姿で登壇しました。まず、わたしは「12月になりました。本当は昨日の1日に総合朝礼を行うはずでしたが、2日になってしまいました。みなさんにお詫びいたします」と言いました。 昨日の…
一条真也です。東京から北九州に戻りました。そのまま、12月1日開催の「北九州市民映画祭」のイベントに参加しました。本当は、16時からの「青山真治展」のテープカットをするはずだったのですが、ブログ「『グリーフケアの時代に』公開!」で紹介した宮内庁の公式行事と重なったため諦めました。 チラシの表 チラシの裏 第6回となる「北九州市民映画祭」は青山真治監督特集で、「才能と情熱を体感せよ!」がテーマです。カンヌ国際映画祭をはじめ国内外から高い評価を受け、音楽家、小説家、舞台演出家としても活躍しながら、昨年早逝した青山真治監督の才能と熱量を体感する上映を監督の故郷・北九州市で開催。2023年12月2日(…
一条真也です。東京に来ています。12月1日の朝は気温6度でとても寒いです。今日、天皇皇后両陛下のご長女であられる愛子内親王が22歳の誕生日を迎えられました。心よりお祝い申し上げます。 今朝の東京は気温6度で寒い!今朝の朝食 映画館が入るイトシア・ビルの前で ついに公開初日を迎えました! ゼネラル・プロデューサーの志賀司氏と 感無量です! この日は銀座のホテルの客室で目を覚ましました。その後、レストラン開店と同時に入店して朝食をいただきました。和定食ですが、スムージーと焼き魚(鱈)が美味しかったです。朝のエネルギー・チャージ完了! それから、わたしは朝一番でヒューマントラストシネマ有楽町を訪れま…
一条真也です。『死生観を問う』島薗進著(朝日新聞出版)を読みました。著者から献本されたもので、「万葉集から金子みすゞへ」というサブタイトルがついています。著者は日本を代表する宗教学者です。1948年、東京都生まれ。東京大学文学部宗教学・宗教史学科卒業。主な研究領域は近代日本宗教史、死生学。東京大学名誉教授。本書は、ブログ『日本人の死生観を読む』 、ブログ『ともに悲嘆を生きる』で紹介した本に続く三部作の完成となる一冊です。 本書の帯 本書の帯には、「『魂のふるさと』『無常』『孤独』『悲嘆』『慰霊・追悼・鎮魂』『桜』『うき世』を鍵言葉として、大伴旅人、山上憶良、菅原道真、紀貫之、西行、芭蕉、一茶、…