映画『グリーンブック』(2018, 米国)と『最強のふたり』(2011, 仏国)。舞台も国も時代背景も違う作品ですが、実は不思議なほど共通点が多くあるように感じます。それは、社会の「周縁」に追いやられた二人が出会い、衝突しながらも友情を育み、互いの人間性を解放していくという物語構造です。 周縁に生きた二人の共通点 『グリーンブック』のトニーはイタリア系移民の出自を持ち、当時のアメリカ社会では「完全な白人」とは見なされませんでした。イタリア系やアイルランド系移民は「下層の白人」とされ、差別や制限を受けていたのです。つまり彼は「差別する側」に立つ前に「差別される側」を経験していました。 『最強のふ…