カニ、エビなどの甲殻類の外皮を形成するキチン質に含まれ、また人間では糖蛋白質の成分として軟骨、爪,靱帯、心臓弁などに存在しています。グルコサミンは、軟骨細胞を形成する基礎となる成分で、関節部分の細胞の新陳代謝に重要な役割を果たしています。
少し歩くだけでも膝が痛い,階段の昇り降りがつらいなど膝の痛みを抱えている人は多いのですが、その多くは変形性関節症によるものです。関節は、軟骨というクッションに覆われているので、重力や衝撃を吸収し、骨どうしによる摩擦を減らしているのです。しかし年齢とともに、軟骨はすり減りますので関節を形成する骨に変形が生じ、変形性関節症となるのです。
そこで軟骨の主成分のひとつであるグルコサミンを補給することで、変形関節症の痛みを軽減し、進行を阻止できるのです。
グルコサミンは、軟骨や皮膚などの構成成分となるので、傷ついた軟骨の修復を促進し、 変形性関節症の痛みや腫れを改善する効果がある。ヨーロッパでは、従来から関節炎の治療薬として用いられてきた。アメリカでは、「変形性関節症の治療法」という本が出版されてから、一大ブームになっている。グルコサミンは食物には微量しか含まれていないため、食べ物からだけでは十分な量をとりきれないためサプリメントで補充することが勧められる。
との意見もあるが、日本でも欧米でも医薬品として処方されず、サプリメントの域を出ない代物である。
有効性があるとする医学論文は古いものが多く、近年は効果に疑問を呈する論文が多い。また、効果があるとする論文は、グルコサミンを販売している企業からの寄付によって研究されたものが多いのもポイントである。