feat.Kate Bush 「おっ、始まるな!」 僕等はマークに引っ張られステージの正面を陣取った。 まず、パンクっぽいバンドの演奏からスタート。シンプルながらも激しいビートで掴みはOKだ。 次は女性ヴォーカル。幼げなルックスに反して独自の世界観で歌い上げる様は、〝ケイト・ブッシュ〟を彷彿とさせた。 気付けば、次々とバンドが入れ替わり立ち替わり、常連たちでフロアは盛り上がっていた。 何人かは慣れたようにステージに上がっている。もちろんマークも、その一人だ。 もう、どこまでが客でどこからが演奏者だか分からない。ハードロックから弾き語りまで音の洪水が、絶え間なく押し寄せていた。 かつて僕が BA…