今回紹介する本は『どうしても頑張れない人たち ケーキの切れない非行少年たち 2』(新潮新書)です。 // リンク この本は著者の宮口幸治の次のような述懐からはじまります。 「頑張ったら支援します」という言葉をかけていた、ある会社の社長が出演していたテレビ番組を見ました。その言葉をかけていた相手は元受刑者でした。かつて罪を犯した元受刑者の方々の出所後の生活や雇用の世話をしている、どこかの会社の社長さんだったかと思います。とても素晴らしい取り組みで頭が下がる思いで見ていました。元受刑者の方々もチャンスを与えてもらって生き生きと頑張っている様子が描かれていました。 しかし同時に私の脳裏には別のことも…