下山淳について語る言葉を僕はあまり持っていない。でもいつかは書きたいと思っていた人物ではある。 下山淳。僕がこの名前を初めて知ったのは「ロッキングオン」のルースターズのことについて書いてある文章からだった。当時のロッキングオンは読者がロック評論を投稿し、優れたものを掲載する誌面がメインであった。 その投稿でどのアルバムについて書かれたものかは忘れてしまったが、「このアルバムは下山淳の切り裂くようなギターあってのものだ」というようなことが書かれていたと記憶している。 僕は、ルースターズはデビューアルバムから聴いてはいたが、それは3枚目のミニアルバム「インセイン」までだった。あまりにもロックンロー…