ゲノム創薬とは、ゲノム情報のデータベースを活用して、病気の原因になる遺伝子やその遺伝子が作るタンパク質の情報を調べ、そのタンパク質に結合する分子や抗体から薬を創る方法のこと。
病気の遺伝子タイプと薬に対する患者の反応性の情報から、副作用を抑えた薬の使い方ができるようになると期待されている。
従来の薬の作り方と異なり、遺伝子の情報から病気に関係する遺伝子を同定して、ターゲットを絞り込んで薬が開発できるので、薬の開発期間が短くなるという利点がある。
現在、酵素や受容体などのタンパク質に加え、mRNAやDNAまでも医薬品の対象となるため、3千から1万種類の薬を作ることができると予想されている。