いろいろある文学賞の各受賞作品について、わたしに「追っかけ」や「推し活」趣味はありません。でも、次に読む本がなかなか決まらないとき、あるいは品切れで再版待ちをしているとき、それなら最新の芥川賞作を読んでみようか...という程度には意識しています。 先日発表された第172回芥川賞は、「DTOPIA デートピア」(安藤ホセ)「ゲーテはすべてを言った」(鈴木結生=ゆうい)の2作が受賞。いつものこととして「文藝春秋」今月号に選評を含めて全文掲載されています。各選考委員はどんな評価をしたのか、それぞれの個性が読み取れて、選評もけっこう面白い。 「DTOPIA」。文章のエネルギーがすごい。 南の島で各国か…