前回同様(→Link)、この二年間で読んだものの収穫、ただし自分の専門に関わる本はすべて除く。自分が死んだら棺桶に入れてほしい書物を二冊だけ挙げると、『最後のユニコーン』を書いたピーター・S・ビーグルが「くやしい。僕は本書のような物語を書きたかったのだ(ハヤカワFT文庫版帯※)」と最大級の賛辞を寄せたThe Lion of Boaz-Jachin and Jachin-Boazと、読者にとっての美の定義を根本から変えうる精神の至宝『山口哲夫全詩集』です。2023年は原書をより速く、より正確に読んでいきたいなと思う次第。★…別格で愛着があるもの Russell Hoban, The Lion o…