肥満体質でスタミナ不足、口が悪くコミュニケーション不全で指導に従わない厄介な少女の話。 月村手毬は中学時代にトップアイドルとして名を馳せ一流の歌唱力を誇っていた。 だがそれは旧ユニットメンバーがフォローしてくれていたからであり手毬の実力では無かった。 ライブでは手毬のペース配分をコントロールし、バテた後には破綻しないようケアしていたのだ。 しかし手毬はそれが気に食わずユニットは空中分解。一人になった手毬は地に落ちてしまった。 体調管理どころか日常生活の基本事項すら満足にできない手毬は一人では何もできなかったのである。 手毬は地力があるので管理されれば伸びるが、管理を受け容れるには信頼が必要であ…