災害時には命を守るライフラインとなり、平時には街のイベントや暮らしの情報を届け、地域に暮らす人々の心をつなぐ「コミュニティFM」。その存在価値は、全国的なメディアでは決して埋めることのできない、地域社会との深い絆にあります。今回は、広島県備後地域に根ざし、中国地方初のコミュニティFMとして1996年に開局した株式会社エフエムふくやま(愛称:レディオBINGO)の決算を分析します。その財務諸表には、自己資本比率89%という鉄壁の安定性と、創業以来の赤字が累積した「利益剰余金マイナス」という、一見矛盾した二つの顔が浮かび上がりました。この数字が物語る、コミュニティ放送局の経営のリアルと、地域と共に…