Corinth、Korinth (英) Κοριυθοσ*1
コリントに同じ。古代ギリシャの有力な都市国家の一。 現在も同名のギリシャ都市が存在しているが、それは1858年の地震で古代からのコリントスが破壊されたので、それとはちょっとだけ離れた場所に再建されたものである。
*1:全角ギリシャ文字でそろえてますが、本当は最後のσ(Σの小文字)は字形変化してます
その後スタゲイラはペルシアの支配下にありました。BC 480年、ペルシア王クセルクセースは陸海両軍を率いてギリシア本土を征服しようとしました。この時、進軍の経路に当っていたスタゲイラは、ペルシア軍への従軍を強要されました。 ストリュモン河畔を発って進むと、西方に向って拡がる海浜があり、その浜にアルギロスというギリシア人の町があるが、遠征軍はこの町を通過した。この地域およびこれより上部一帯はビサルティアと呼ばれている。 ここからポセイデイオン岬付近の湾を左手にしながら、シュレウス平野と呼ばれる平原を進んでいったが、ギリシアの町スタギロス(=スタゲイラ)を過ぎ、やがてアカントスへ着いた。この間ペル…
2010年10月14日第1刷発行 英雄物語 アルゴー号のお話、 イルオコスの王をつぐはずだったイアソンの父は弟にその地位を奪われる。イアソンが若者に育ち弟の前に現れると、弟から金のひつじの皮を持ってくるよう命じられ、コルキスにアルゴー号で渡る。コルキス王は魔法の牛に犂をつけて畑を耕せば金のひつじの皮を進呈すると約束するが、王女メデイアはイアソンを魔法の牛から守るため結婚を条件にイアソンの体に薬草を塗り、無事に犂を取り付けることに成功し、金のひつじの皮を手に入れて王女とともに出国する。コルキス王は追手を出すがアルゴー号は逃げ切る。金のひつじの皮を約束通りに渡すも王の弟は裏切る。結局イアソンとメデ…
記事の更新がだいぶ遅れてしまいました。ほんとはとっくに完成してたんですけど(言い訳)、なんか全大陸完成させてから一気に放出したくなったのでしばらくMacbookちゃんの中であたためてました。 ルートとしてはブルガリア〜クロアチアまでのバルカン半島がメインですね。この中でシェンゲン圏内はギリシアのみなのでそこまで苦戦することはありませんでした。 半月前にも同じタイトルの記事をあげたのですが、ルート変更に伴いあちらは削除しました。主に変更点はセルビア、コソボをルートに組み込んだ点です。色々あってシェンゲン圏外は時間的余裕ができそうなのでどうせなら寄りたいと思います。
スタゲイラが建設されたBC 655年頃からその後、スタゲイラにどのようなことが起ったのか調べてみたのですが、なかなか「これは」という情報を見つけることか出来ませんでした。スタゲイラが建設された時代は、小アジアでは騎馬民族キンメリア人がギリシア人都市を襲っていた頃です。しかしキンメリア人は、さすがにスタゲイラまでは襲ってこなかったと思われます。ヘーロドトスの「歴史」はこの頃の小アジアの歴史については詳しく知らせてくれますが、スタゲイラのある地方については教えてくれません。ヘーロドトスの「歴史」がスタゲイラの付近の歴史を教えてくれるのは、ペルシアの3代目の王であるダーレイオスが部下にトラーキアの征…
<15日目>2018年 5月28日 月曜日 アテネは晴れ、暑い。ピルゴスも晴れ、オリンピアも晴れて暑い。 < アテネAthensを出発>昨晩も蚊の来襲で殆ど眠れず。何匹殺しただろう。血を吸っていたものが多く、壁に潰した時の血の跡が残っている。 朝、「Money T Global」から危機回避メール。ギリシアのゼネストは5月30日だけでなく、31日もと。えっ~?!5月31日はパトラからイタリアへ向けてフェリーに乗る予定の日だ。しかし当日の交通機関もどうなるか分からない。今後のことを考えると、色々な方面に動きの取り易いアテネに留っていた方が良いのかもしれない。しかし今はじっくり考えている余裕が無い…
(上:ポテイダイアを上空から見たところ) ポテイダイアの包囲が始まったのはBC 432年の夏でした。それから2年経ったBC 430年の夏もまだ包囲は続いていました。この頃、アテーナイ本国では流行病がはやっていました。流行病はポテイダイア攻略に援軍に来た部隊にも拡がってきて、アテーナイ軍を苦しめました。 同夏、ペリクレースの同僚指揮官であった、ニーキアースの子ハグノーンとクレイニアースの子クレオポンポスは、先の遠征でペリクレースの麾下にあった軍勢を与えられて、ただちにトラーキア地方のカルキディケー人、ならびに当時なお籠城兵の立てこもっていたポテイダイアにたいして兵をすすめた。軍勢は現地に到着する…
前回お話ししたようにアリステウスはコリントス人で、コリントスからの志願兵を率いてポテイダイアに援軍にやってきたのでした。攻め寄せるアテーナイに対する最初の戦いにおいてアリステウスが計画した作戦は以下のようなものでした。 アリステウスの作戦計画は、アテーナイ勢が進軍してくれば、自分は配下の将士らとともに陸橋地帯の警備を担当し、カルキディケー人をはじめ陸峡の北側の同盟諸兵は(中略)オリュントス城内にて待機する。アテーナイ勢がさらに陸峡地帯に戦列をすすめたとき、オリュントスの伏兵はその背から襲いかかって敵軍を挟撃する、というのであった。 トゥーキュディデース著「戦史」巻1・62 から 戦史 上 (岩…
アテーナイはポテイダイアに対して次の3つの要求を伝えました。 1. パレーネー側(南側)の城壁を取壊すこと。 2. アテーナイに人質を差出すこと 3. 毎年コリントスから派遣されてくる民政監督官を退去させ、今後は入国を拒否すること。 パレーネー側の城壁を取壊すように要求したのは、南側、つまりアテーナイが船でポテイダイアに向う時に到達し易い方面を無防備にするためで、これによってポテイダイアはアテーナイに対する防衛能力が損なわれることになりました。 (上:ポテイダイアの城壁の遺跡) また、コリントスからはポテイダイアの政治に介入するための民政監督官なる役職の人物が派遣されていたのですが、それの受入…
「親愛なる同志たちへ」 1962年のノボチェルカッスク機関車工場での民衆弾圧事件を扱った作品で、モノクロスタンダードの画面が異様な緊張感を生み出している作品でした。物語はいたって単純なのですが、ソ連共産主義の強烈な権力の圧力がじわじわと伝わってくる恐怖が見事でした。監督はアンドレイ・コンチャロフスキー。 市政委員会の課長であるリューダは、朝早くに起きて近所の店へ食料品などを買い出しに出かけるところから映画は始まる。品物が不足しがちで並んでいる人たち、また価格の高騰で手に入りにくくなっている状況の中、親しい知人の店の裏口から入って、品物を手に入れて帰宅する。学生で、最近生意気になり、政府の方針に…
今日のデイリーはサメだった。場所の指定はなかったから、まだ行ってないアッティカの水中ロケーションを回りつつサメ退治。サメ嫌い。 サイドクエスト「友人の危機・・・」友人の剣を取り戻しにフュレー砦に。アッティカの国家宝箱がある場所なのに、この砦全く記憶にない。「ヘイトルの憎しみ」ヘイトルは嘘つき。完了。 コリンティアに移動、コリントスへ。アポロン神殿、アフロディーテ神殿でシンクロ。ちょうど征服戦争できる国力だったからアクロコリントス砦を攻めて国力0にして、アフロディーテ神殿にいる指導者倒してから、征服戦争。征服戦争、戦争請負ないと儲からない。 メインクエスト:無法の地「女を探して」悪いヤツが街を支…
2. 地中海東部 赤丸は都市、 青丸は変針点、 数字は海里・マイル アテネ―ポ-トサイド 645 アレキサンドリア―マルタ 810 アレキサンドリア―アンタルヤ 340 ヴェネツイア―ピエステ 290 トリエステ―ドウブロブニク 290 ヴェネツイア―トリエステ 75 ドウブロブニク―コルフ 225 コルフ―アテネ(コリントス経由) 210 ケファロニア南―メッシナ 255 アテネ―イクラリオン 180 イクラリオン―ロ-ドス 180 アテネ―アンドロス 75 アンデイキテイラ―アテネ 135 アテネ―イスタンブ-ル 355 アンドロス―イズミ-ル 145 2022-3-27
「びっくりしましたよ。いきなり眼の前にあんなもの出すんだから」先ほど教授の与えた衝撃に、僕のテンションは高まっていた。ネエさんは笑いながら「教授、若い人が好きだから。今度お宅に誘われると思うよ」そう言ったあと「超目利きよ。凄いもの持ってる」とつけ加えた。「凄いもの?」僕が興味を示すと、ネエさんは続けた。「例えばね、私の好きなものだと」と言って、突然両腕を四十五度に差し上げ、手だけを内側に折った。「プレ・エジプト文明、紀元前3500年の加彩(かさい)の女性像。アメリカの美術館で見たことあるけど、おそらく日本にはあれしか無いわね」ネエさんは腕を下ろすと、ふーっと息を吐き、「超格好いい!もろ現代アー…
まだポテイダイアがペルシア軍によって攻撃されている頃のことです。この時、ポテイダイアの市壁の中にはポテイダイア人だけでなくパレーネー半島のギリシア人都市からの援軍もいました。その中のスキオーネー人の部隊の指揮官がポテイダイアを裏切ろうとしたことがありました。 (ペルシアの将軍)アルタバゾスは(ギリシア人都市)オリュントスを占領した後、ポテイダイアの攻撃に鋭意専念したが、その彼に内通し町の引き渡しを策したのが、スキオネ人部隊を率いるティモクセイノスであった。その内通が当初どのような方法で行われたかは伝えられていないので、私も述べることができないが、結局は次のようなことになったのである。ティモクセ…
ポテイダイアの創建の様子の想像を続けます。ポテイダイアへの植民団の団長には英雄ヘーラクレースの子孫とされる人物が任命されたと想像します。というのは、コリントスからの植民については、そのような例が多いからです。例えば上に述べたエピダムノスへの植民の際(再植民ではないほうです)には、ヘーラクレースの子孫とされるパリオスという人物が団長に任命されたということです。 エピダムノスに植民したのはケルキューラ人であるが、その植民地開祖には、古くからの慣習にしたがって、ケルキューラ市の母国コリントスから、コリントス市民でヘーラクレースを祖とするエラクレイデースの子パリオスが招かれてその任にあたった。 トゥー…
エーゲ海の北西にあるフォークのような形をした地形はカルキディケー半島といいます。3本のフォークの刃のような半島は東から順に、アトス、トローネー、パレーネーという名前がついています。一番東のアトス半島にはギリシア正教の聖地であるアトス修道院(アトス自治修道士共和国)があります。一番西のパレーネー半島の付け根あたり、一番くびれたところにポテイダイアという町がかつてありました。これら3つの半島を含めて全体をカルキディケー半島というのですが、カルキディケーという名前はエウボイアの町カルキスに由来しており、そこにカルキスによる植民市が多かったために付けられた名前です。カルキディケー半島のギリシア植民市の…