M1911系列45口径オートマチック・ピストル。
鉄砲技師ジョン・ブローニングによって20世紀初頭に開発され、アメリカ軍に採用されたオートマティック式拳銃。
20世紀初頭から幾度かの改良を経て1985年までアメリカ軍の制式拳銃として採用される。
制式に採用されたのは1911年で、M1911、M1911A1等の形式名称で呼ばれる事もある。
日本の自衛隊でも、80年代まで使用された。
アメリカ軍はこれ以前に、38口径の回転式拳銃を採用していたが、フィリピンで米軍兵士が原住民に装備した全弾を打ち込んだにも関わらず殺害されるという事例から威力不足が指摘されたことから次世代の拳銃の開発がはじまり、この拳銃が採用されるに至った。
その後二度の大戦で大量に製造され、アメリカの代表的な拳銃となる。また、その構造は、様々な拳銃の設計思想に影響を与えた。
現在、拳銃自体の特許権は終了しているため、数多のメーカーがコピーを作っているが、コルト製以外のモデルでも、便宜上「〜ガバ」と呼ばれることが多い。
一方「コルト・ガバメント」、「M1911A1」は商標としてコルトによって登録されている。
また、「ルパン三世」の銭形警部が愛用していることでも知られている。