コンセプチュアル・アート

(アート)
こんせぷちゅあるあーと

「概念芸術」というその直訳の通りに、作品の物質的側面よりも観念的側面を重視した一連の作品群のこと。文字や記号による非物質的な表現がその代表例だが、「パフォーマンス」や「アースワーク」の記録写真などを含めることもある。61年にH・フリントが命名し、S・ルウィットによって一般化されたこの傾向は60年代の半ばから70年代の前半にかけて、それまでの支配的な動向であった「フォーマリズム」や「ミニマリズム」に対する反発として噴出したのだが、その底流には今世紀初頭のダダイストやM・デュシャンによる近代芸術観批判の影響も指摘される。その最初期の実践は「フルクサス」に認められ、J・ボイス、J・コスース、D・ビュレンヌ、河原温らが代表的作家に挙げられるが、全世界的規模で長期にまたがる「コンセプチュアル・アート」の対象範囲は極めて広く、今日では「ニュー・ペインティング」や「シミュレーショニズム」をもその範囲に含める解釈さえなされている。
(暮沢剛巳)

【Art Words -現代美術キーワード】より転載

なお、M・デュシャンは、便器を美術展に「泉」という名で出展し、議論を巻き起こしたので有名である。この行為がコンセプチュアル・アートの嚆矢であると言えなくもない。

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