ワクチン接種の方法が,個別医療機関,集団接種,大規模接種センターと増え,さらに大学や企業での接種も具体化しそうな勢いである。-80℃という超冷凍管理が必要なファイザー社製ワクチンに比べて,モデルナ社のワクチンは-20℃という家庭用冷凍庫レベルでの管理ができ,運用がやや楽なため,大規模接種センター以降の新しい接種会場で使用される予定である。保存期間も長く,1本のバイアルで10回接種でき,生理食塩水での希釈も不要なので,管理が楽というメリットがある。 さて,当初の個別医療機関や自治体の集団接種では,ファイザー社製ワクチンのみが使われていた。接種会場が変わったとしても,基本的に同じファイザー社製ワク…