推理小説のジャンルの一つで、流血、暴力シーンなどを極力排除した欧米ライトミステリのこと。 非常に狭く生活感のある身近なコミニュティ(田舎町での顔見知りや、同じ会社、学校など)で犯罪が起こり、探偵役の主人公が素人で、何かしらのお店の店主であることも多い。 主人公は女性が多く、事件を通してサブキャラとのロマンスが深まっていくパターンが多数見受けられる。 日本語に翻訳されたものは、コージー・ミステリの特徴を象徴するようにかわいらしいイラストの表紙が多く人気を呼んでいる。
アール・グレイと消えた首飾り お茶と探偵 3 (ランダムハウス講談社文庫) ランダムハウス講談社/2006年12月1日発売 ローラ・チャイルズ 著 東野さやか 訳 今年の4月は忙しかった。 司書の仕事に就いて10年弱。こんなに負荷を感じたのは初めてで、心の余裕が少なくなっていた。 そんな時、コージー・ミステリは良い。 日常の延長線上にある物語だから、余白の少ない心にもスッと馴染んでくれる。 シリーズ3巻目の『アール・グレイと消えた首飾り』も、疲弊した心を慰め、癒してくれた。 随所に散りばめられたお茶とおいしい食べ物たちに、エアーで舌鼓を打ちながらの読書体験をしたことで、だいぶリラックスできた。…
ダージリンは死を招く お茶と探偵 1 (ランダムハウス講談社文庫) ローラ・チャイルズ 著 東野さやか 訳 ランダムハウス講談社/2005年9月15日発売 「心に余裕がないと本って読めないよね」と言ったのは、私の中学以来の読書友達だけど、「本当にそうだなあ……」としみじみ思う。 なぜかというと、今の私がそうだからで、日々やりたいことが多すぎて、インプットするよりはアウトプットしていたい、という波の中で漂っているように感じる今月。 今まで好んできた濃厚で身のつまったファンタジーが読めないので、その代わりに、ラフでカジュアルに楽しめるコージーミステリーを、寝る前に少しずつ読んでいる。 新しい物語も…
★この記事を読むと、コージー・ミステリ小説でおすすめの小説が3冊わかります。 ①『牧師館の殺人』アガサ・クリスティ クリスティの名作ミス・マープルシリーズの1作目です。イギリスの小さな村を舞台に、牧師館で起きた殺人事件をミス・マープルが持ち前の観察眼と知恵で解き明かします。村の人々の関係が絡み合い、意外な真実が浮かび上がる過程が魅力です。 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript||c.scripts[c.sc…
第2巻目! 1巻目がとっても気に入ったので2巻目も続けて読んでみたよ〜! サスペンス作家が殺人を邪魔するには (創元推理文庫) 作者:エル・コシマノ 東京創元社 Amazon 1巻目の感想はこちら↓ oljikotoushi.hatenablog.com あらすじ 前回の事件が一息ついたと思ったら、今度はフィンの夫の殺人依頼がオンラインの掲示板に載っているのを発見する。親権を争おうとしていた夫ではあるけれど、子どもたちの父親でもある。フィンは元夫が殺されないように殺人を防ごうとするがーーー!? 読んでみて 前回の事件がジェットコースター並みでやっと終わったと思ったらまたすぐ次の事件に。 せっか…
三毛猫ホームズ「三毛猫ホームズの夜ふかし他」 (世界名探偵 10)作者:赤川 次郎岩崎書店Amazon いくら速読の練習をしても全然マスターできないので、仕方ないので児童書で速読の練習をすることにしました。 ということでその第一冊目。 「三毛猫ホームズの夜ふかし」 「三毛猫ホームズの通勤地獄」 が収録されています。 猫のホームズと飼い主の兄弟の描写はユーモア調なのですが、やはりミステリーなので殺人事件が起こり、その背景には複雑な人間関係があります。 三毛猫ホームズシリーズは対象年齢をどれくらいに設定して描かれたのか分かりませんが、ともかく本書は児童書なので小学生が対象なんでしょう。その小学生に…